映画監督:シュテファン・ペトロヴィッチュ 


映画監督:シュテファン・ペトロヴィッチュ Stephan Petrowitsch



1968年、南ドイツ・バイエルン州のアウクスブルク生まれ。我々が歴史教科書で学ぶ慈善事業のフッガー家の生地で知られる。現在はアウクスブルクからほど遠くないブーフローエに在住。40歳ころまで健康に問題をかかえた人生が彼をスピリチュアルの学術的な関心へ駆りたてた。情報工学を修得し、銀行員を勤めた彼が、2006年、人間に内在する魂の霊性をカメラレンズに通して剔抉する仕事に転向したのは自然の勢いである。彼は、日本で言う「氣」を活性化させて自然治癒力を促す媒体作用を探求するために、ヨーロッパのみならず、海をわたって、自らの足で確かめ、ヨーガ行者、シャーマン、霊的宗教家、そして、日本や中国の気功師をロケ撮影する。
2011年夏、映画監督としてデビュー。第1作の『氣のミラクルパワー』は、2015年4月、Cosmic Cine映画祭の観客が選ぶ第1位の栄冠に輝いた。2017年現在、ドイツ語圏内で上映されたドキュメンタリーは32,000名の観客数を誇る。ペトロヴィッチュは、2017年、同じく映画をプロデュース始めたカローラ・フォーグラーと共同して、自らインドの「氣」の驚異的発露である「クンダリーニ」を覚醒させる講習会の開催に乗り出した。最新のゼミは2018年1月の北ドイツで盛況を得た。
彼の使命は、現地に直接に赴き、宇宙の大自然、西洋人の彼は「神」と呼ぶが、それは世俗宗教の神概念であるよりも、むしろ、量子力学が唱える人間の意識の創造力の意味であり、その生命エネルギーを天賦された「氣」の異才を観察し、「氣」の不思議を学際的に記録撮影する行動力に象徴される。年間を通しての国内外の旅行は、海外においては、南北アメリカ、アフリカ、南アジア、そして、最後は我が国にまで到達した。2016年12月の日本滞在は、厳寒の高野山、北九州、山陰、古都、関西、東京、そして、村松一夫先生の太田市を貫通して、ついには本場のクリスマスを極東の異郷で祝うまで続いた。
ドキュメンタリーの第2弾を制作する国外旅行は、昨年10月から年が明けた2018年2月までの数カ月に限るだけでも、スリランカ、バルカン3国、ロシアの広域まで及ぶ。インド再訪をもって、データ渉猟にピリオドを打つ予定であるが、インタビューの文字起こし、フィルムのカッティング、バッググランド曲や挿入歌の作業はすでに着々と進んでいる。新作は村松一夫先生をはじめとする我が国の代表的な気功師が総揃いする枠組みを成すことから、今年の末もしくは翌早春にヨーロッパで封切する日程目標に日本語版の早期編集も織り込まれる可能性がある。


  第1作目 映画 『氣のミラクルパワー』

健康と病気は、我々の心を占める中心的な関心事である。映画『氣のミラクルパワー』は、それなくして生が存立しない「氣」の潜在能力にアプローチする。氣の高まりは自然治癒力を高め、健康と英気の増進につながる。
氣の旺盛なパワーは人間の智の本姓を自覚させる。氣の本場インドは「プラーナ」とか「クンダリーニ」の名称を冠すると言う。至高の力は病む身体を癒すだけにとどまらず、鮮烈な心的経験と意識の純化を経て、神秘的な霊的体験に到る作用を及ぼす。さらに、氣功の「氣」をドイツ語は「生命の力」と言い表すように、氣の力は日常を生きる個人を啓発して、社会の人間関係や仕事にも寄与する。「氣」の本質を問う、他に例を見ない出色のドキュメンタリー映画である。








『氣のミラクルパワー』
https://www.youtube.com/embed/PSdV_pV87-Q




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